ボーダフォン、リモート監視向けに 初のオールインワン型M2Mソリューションの提供を開始
ボーダフォン・グループは本日、M2M対応デバイスのリモート監視&制御向けに、同社初のオールインワン型M2Mソリューションの提供を開始したことを発表しました。これにより、ボーダフォンが提供するリモート監視&制御サービス(以下:RMCS)は、ハードウェア、無線ネットワーク接続、アプリケーションソフトウェアの3つの重要な要素が一体となり、企業のM2Mの導入にかかるプロセスを簡素化し、ダウンタイムの減少やサービスの向上、コストの削減に貢献します。
M2M技術に期待される機能の一つとして、M2Mに対応した資産の正確な遠隔監視が挙げられます。自動販売機の商品が売り切れた際は、即時に担当業者に通知する、空調ユニットがオーバーヒートを起こした際はメンテナンスチームにリアルタイムに通知するなど、企業はこの機能によって広範囲にわたるデバイスの状況を表示し、必要に応じた対応を取ることができます。さらに、RMCSではオプションを統合して、自社が保有するあらゆるM2Mデバイスのプロアクティブな管理を行うこともできます。
ボーダフォンのM2M事業部門長、エリック・ブレンナイス(Erik Brenneis)は次のように述べています。
「リモートで機器を監視し保守を行うことができる、ということは、付加価値の高いサービスを顧客に提供しようとする多くの企業にとって、差別化のための大きな要素となっています。安全な接続に加え、M2Mサービスクラス最高のプラットフォームと優れたネットワークを組み合わせたボーダフォンのソリューションによって、企業はこれまでとは異なる形でM2Mを活用できるようになります。さらに今回、あらゆる要素を統合したオールインワン型M2Mソリューションをパッケージで提供することで、グローバル規模での導入が可能になり、この点でもボーダフォンは他社のソリューションとは大きく一線を画しています」
導入企業はボーダフォンの世界的なモバイルネットワークを利用してデータ通信を行うことができます。また、ボーダフォンのグローバルM2M SIMカードは世界中のあらゆるネットワーク上で動作するよう設計されているため、導入企業はグローバルM2Mサービスプラットフォーム上で自社のSIMカードの設定を管理し、いつでも接続品質をチェックすることができます。
RMCSでは、ネットワークに接続されたマシンはリアルタイムでのモニタリングが行われます。ソフトウェアによってあらゆるパフォーマンスやオペレーションが常に記録され、デバイスの稼動状況を即時に表示させることにより、さまざまな分析を行うことができます。何らかのエラーが発生した場合は適切なサービス技術者にテキストメッセージを送信するなど、システムが自動的に警告を通知すると同時に、ピンポイントで問題の発生個所を特定します。
エンドツーエンドで統合されたRMCSソリューションを新たに加え、ボーダフォンの包括的なM2Mソリューションがさらに拡充されました。ボーダフォンは急速に成長するM2M市場におけるリーディングプロバイダーとして250名の専任スタッフを擁しています。現在全世界1,100万カ所でM2M接続を提供しており、2013年2月に独立系調査会社Analysys Masonが発表した「machine-to-machine(M2M)に関するスコアカード調査」においても「M2M業界のリーダーシップ」の地位を獲得しています。